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日本ウイルス学会にて16'年度産学連携共同研究成果を発表

報道関係者各位

Caetus Tehcnology株式会社(代表取締役社長 土佐 徳彦)は、京都大学医学研究科人間健康科学系専攻 伊吹謙太郎准教授(微生物感染症学研究室)と共に、16年度当初よりナノ化銀の生体安全性と抗ウイルス効果の調査研究を共同で実施して参りました。本研究プロジェクトの2017年8月までの研究成果を第65回日本ウイルス学会学術集会(2017年10月24日~26日)で発表します。

金、銀、銅などの貴金属類は、古くから食品や化粧品の添加剤として利用されてきた歴史があり、この歴史を根拠として、比較的安全な物質として知られ、これをナノ化した材料はすでに化粧品や抗菌建材等に商業利用されてきました。しかしながら、ナノ化された貴金属の抗菌・抗ウイルス効果、およびその毒性の研究は、そのメカニズムの解析を含め、今だ議論の余地があり、基礎研究が世界的に進められている段階であります。

特にナノ化銀においては、各種ウイルスに対して高い抗ウイルス効果を発揮するとされていますが、ナノ材を安定に分散させておく目的で添加される溶媒分散材の違いにより、ナノ化銀の抗ウイルス効果への影響や細胞毒性にどの程度影響するか詳細な比較検討は実施されていませんでした。

今回の研究発表では、一般的な分散材として広く用いられるSi(シリコン)とPVP(ポリビニルピロリドン)を用いて、それぞれナノ化銀水分散水溶液の免疫学的調査を行い、この分散材の違いにより、in vitroにおける抗ウイルス性能や細胞毒性に大きな差異が確認されたことを報告します。当社は今回確認された現象の原因究明をさらに進め、化粧品などに含まれるナノ材料の安全な利用方法の確立に向け知見を深めていくと同時に、戦略的に安全なナノ材の化粧品及びサニタリー品への応用開発を推進してまいります。

以上

Caetus Technology株式会社
代表取締役社長 土佐 徳彦

本件に関するお問い合わせ先

Caetus Technology株式会社

代表取締役社長:土佐徳彦

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